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この記事で理解できること
- 外国人の検挙人数が減少している事実
- 警察庁の犯罪データの取り扱いについて
- 包括罪種+特別法犯の検挙人数推移
- 罪種別検挙人数の推移(検挙人数の減少した犯罪)
- 罪種別検挙人数の推移(検挙人数の増加した犯罪)
- 日本人(日本国籍)・外国人の検挙人数推移
- 令和元年(2019)の国籍・地域別【検挙人数】内訳(円グラフ)
- 令和元年(2019)の国籍・地域別【検挙件数・検挙人数】内訳(縦棒グラフ)
- 人口当たりの国籍別検挙率
- 結論
外国人の検挙人数が減少している事実
これはツイッターで拡散された外国人の検挙人数が減少しているという画像です。
この提示されている画像は警察庁の資料からの引用であり正しいデータです。
どうやら地上波のグッとラック!(TBS)で紹介されたそうです。

下記は画像を拡大したものです。
たしかに外国人が急増している近年のトレンドを考慮すれば、刑法犯と特別法犯の総計は減少しており、ツイートの主張は正しく見えます。

しかし、このデータのみで日本の治安の善し悪しを判断するのは危険であり、5つの重要な視点が欠けていることを主張します。
- 画像は来日外国人のデータであり、定住外国人の検挙人数が含まれていない。
- 具体的にどの罪種が増減しているのか言及されていない。
- 日本人(日本国籍)の検挙人数の増減について言及されていない。
- 日本全体に占める外国人の検挙人数比率の増減について言及されていない。
- 日本人(日本国籍)と外国人の人口当たりの検挙率について言及されていない
この記事ではこの5つの視点を踏まえた上で外国人犯罪について紐解いていきたいと思います。
警察庁の犯罪データの取り扱いについて
まず警察庁の外国人犯罪のデータは大きく2つのカテゴリーに分けられています。
- 来日外国人による犯罪
- 外国人による犯罪
この来日外国人とは、いわゆる定着居住者(永住者、永住者の配偶者等及び特別永住者)、在日米軍関係者及び在留資格不明者を除いた外国人です。
つまり、国内に定住している外国人の検挙人数は冒頭の画像データには含まれません。
来日外国人(注)(中略)我が国に存在する外国人のうち、いわゆる定着居住者(永住者、永住者の配偶者等及び特別永住者)、在日米軍関係者及び在留資格不明者を除いた外国人
出典:平成28年版 警察白書 第4章 組織犯罪対策 第3節 来日外国人犯罪対策
実際に警察庁の年間の犯罪のデータベースでは、下記のように来日外国人と外国人(定住者含む)で分けられています。

このことから、まず大前提として来日外国人のデータを使用することは国内の外国人犯罪を語る上で欠落のある資料と言えます(もちろん大雑把に傾向は理解できますが、完全でないことを主張します)。
この記事では定住外国人の検挙人数を含むデータで外国人犯罪について様々な角度で検証していきます。
警察庁は警察白書などの資料で外国人犯罪に関するデータは来日外国人の数値を主に使用しています。
包括罪種+特別法犯の検挙人数推移
下記の画像は外国人の検挙人数(包括罪種+特別法犯)の推移です。
定住外国人の検挙人数も含んでいます。
包括罪種では粗暴犯と風俗犯の検挙人数は増加しているものの、それ以外では減少していることがわかります。
合計の検挙人数は減少しています。

下記の画像は同じ統計を積み上げ面グラフにしたものです。
黒字は合計の検挙人数です。


具体的に数字を確認されたい方は下記をご覧下さい。
黒色の折れ線グラフは合計推移です。

刑法犯を「凶悪犯」、「粗暴犯」、「窃盗犯」、「知能犯」、「風俗犯」、「その他の刑法犯」の6種に分類したものをいう。
引用:警察庁 凡例
「刑法犯」以外の罪をいう。ただし、特に断りのない限り、道路上の交通事故に係る(中略)罪を除く。
引用:警察 凡例
総計では、2019年の検挙人数は対2009年比で約85%に減少しました。
総計は2009年:20,054人⇒2019年:17,141人と推移しています。
この時点では冒頭の来日外国人の検挙人数と同様、定住外国人の検挙人数を含んだ場合も、総計で外国人の検挙人数は減少しているということが確認できました。

データソース:警察庁 年間の犯罪(この記事で取り扱う外国人犯罪は全てこのデータを使用しています)
罪種別検挙人数の推移(検挙人数の減少した犯罪)
検挙人数の総計は減少傾向であることが理解できましたが、重要なのは具体的にどの罪種が減少・増加したかが大事です。
より詳しい実態を知るため、包括罪種の内訳をさらに罪種別で調べてみました。
まずは検挙人数の減少した犯罪から紹介いたします。
警察庁で確認できる罪種のデータは全て載せています。
検挙人数に乖離があるもの(検挙人数が少ない犯罪)は増減がわかりづらい為、数値が近い罪種毎にグラフをまとめています。




意外ですが侵入盗、強盗、恐喝の検挙人数が減少していることがわかります。
また検挙人数の減少に大きく関わっていたのは占有離脱物横領、風営法適正化法であることが理解できます。
占有離脱物横領罪とは、わかりやすく言うと「ネコババ」「置き引き」です。
正式名で「遺失物等横領罪」と呼ばれます。
第二百五十四条 遺失物、漂流物その他占有を離れた他人の物を横領した者は、一年以下の懲役又は十万円以下の罰金若しくは科料に処する。
引用:刑法 (遺失物等横領)第二百五十四条
風営法適正化法とは正式名で「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律」と呼ばれます。
このイメージは容易いと思いますが、これは包括する範囲が広いので詳しくは下記参照願います。
この時点で、外国人犯罪の検挙人数が減少しているのは、統計上は盗みに関わる罪の減少が大きいことがわかります。
罪種別検挙人数の推移(検挙人数の増加した犯罪)
次に検挙人数の増加した外国人犯罪を紹介いたします。






このように罪種別に検挙人数の推移を確認すると、性犯罪などの凶悪犯罪は増加していることがわかります。
また、住居侵入などの検挙人数の増加も注目すべきです。
私達の日常生活に直接関わる犯罪が増加しています。
麻薬関連の増加も治安悪化していると考えられる指標でしょう。
強制わいせつのグラフは動画編集時のミスで横切れしています。申し訳ございません。また通貨偽造は2009年と2019年で検挙人数が同じですが、編集の都合上、同画像内で紹介しています。
日本人(日本国籍)・外国人の検挙人数推移
次に日本人(日本国籍)と外国人の検挙人数の推移を紹介いたします。
これは刑法犯(包括罪種6種)と特別法犯の検挙人数の総計で算出しています。
外国人の検挙人数は減少していますが、それ以上に日本人(日本国籍)の検挙人数も減少しています。
外国人のみでなく、日本全体で検挙人数は減少しています。

日本人(日本国籍)の検挙人数は2009年:395,022人⇒2019年⇒237,280人です。
外国人の検挙人数は2009年:20,054人⇒2019年⇒17,141人でした。

日本全体に占める外国人の検挙人数の比率推移
さきに紹介した日本人(日本国籍)の検挙人数と外国人の検挙人数から、日本全体に占める検挙人数の比率推移を調べました。
ご覧の通り、外国人の占める検挙人数の比率は増加していることがわかります。
外国人の検挙人数は減少していますが、実際に日本全体で検挙される外国人の比率は増加しており、明らかに警察官の負担は増加していると言えます。

日本人(日本国籍)が占める検挙人数は2009年:約95.17%⇒2019年⇒約93.26%です。
外国人が占める検挙人数は2009年:約4.83%⇒2019年⇒約6.74%です。

令和元年(2019)の国籍・地域別【検挙人数】内訳(円グラフ)
ちなみに令和元年(2019)の外国人の検挙人数を地域別に確認すると、下記の通りになります。
根本的に在留外国人や来日外国人が多い関係もあるかもしれませんが、アジア州の国が約83を占めています。

令和元年(2019)の国籍・地域別【検挙件数・検挙人数】内訳(縦棒グラフ)
令和元年(2019)の検挙人数と検挙件数を国籍別に縦棒グラフに表したものです。
検挙人数では中国が一番多く、検挙件数ではベトナムが一番多い結果となりました。

人口当たりの国籍別検挙率
外国人の検挙率と日本平均の検挙率を比較してみました。
下記は強制性交等(旧強姦罪)と強制わいせつに関するデータ(2018年度)です。
国籍別の検挙人数と人口を基に算出しています。
検挙率および10万人当たりの検挙人数が確認できます。
日本平均の検挙人数、検挙率より外国人の方が高いことがわかります。

外国人の性犯罪については下記動画にまとめているので、詳しくはこちらをご覧ください。
国籍別人口は法務省の総在留外国人のデータを使用しています。
日本の人口は総務省統計局の人口推計のデータです。
下記は殺人に関するデータです。
算出方法は同じであり、こちらも外国人の検挙率が高いことがわかります。

外国人の殺人については下記動画にまとめているので、詳しくはこちらをご覧ください。
ちなみに犯罪ではありませんが外国人の生活保護受給率も日本平均より高いです。
これについても動画でまとめていますので、興味があればご覧ください。
結論
以上の検証から、外国人の検挙人数は減少していますが、治安が悪化していないことを証明することにならないと主張します。
特に①日本全体に占める外国人の検挙人数の比率の増加②外国人の人口当たりの検挙率の高さ③凶悪犯罪の増加、これらは日本の治安維持の為にも、広く議論されるべきと考えます。
この記事のおおむねの内容は下記動画でご覧いただけます。
字を読むのに疲れて復習したいとき等にご視聴下さい。
凶悪犯罪の検挙人数の推移を簡単に確認できる動画も作成しています。
こちらも興味があればご覧ください。
最後に、この記事に関連するYouTube動画へのコメントをいくつか紹介してこの記事を締めたいと思います。

表に出ている数字だから、泣き寝入りしてる被害者も多いはず。被害者は日本人。

別のグラフも合わせて拝見し、私のイメージを遥かに超えてベトナム人を入国させ、結果として彼らの犯罪も増えている事を認識致しました。

どれだけの工作員が日本国内に待機しているのか、考えただけでも恐ろしいです。 日本国籍外国人、、、凶悪犯罪の増加、、、外国人には、簡単に日本国籍を与えるべきではないですよね。 今の自分が、今の暮らしと我が子の未来を守るためには何が出来るのか、、、 色々考えてみます!

外人が増加しているのに全体の犯罪数は減少?体感では増えてる気がするけど…凶悪犯罪を目にしてバイアスかかってるのかな。 あとは各犯罪事件数の未解決事件数の推移が知りたい。つまり警察の力が落ちてるか、事件数に手が不足しているのではと懸念しているので。
今回の記事は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
※もし良ければYouTubeのチャンネル登録よろしくお願いいたします。
https://www.youtube.com/channel/UCTMxyMpioyIFSts38_eqKhA
グラフ兄さん
いつも素晴らしいデータありがとうございます。
板東学校にもいろんなデータが載っていますね…
これからもお体に気をつけて頑張られてください。
By 一太朗(omasa)
いつも目に見えるグラフにしていただいてありがとう外国人の犯罪は隠れているものも多いかもしれませんね。在日で、日本人でもないのに通名しか出てこないと日本人の犯罪にカウントされてないかと思ったりします。
所で、生活保護については外国人を含むものではないと、最高裁の判決が出たそうです。厚労省の昭和29年の通達が今までそのままどころか、どんどん拡大されて日本国民の生活が脅かされる事態。この判決ですぐ解消されるとは思いませんが、日本国民がもう我慢せずに声をあげていかなければなりませんね‼️
これからもどうかよろしくお願いします